●19990914 待機電力削減の小ワザ
【まえがき】 巷で待機電力云々と騒がれている昨今、我が家でも待機電力を削減する動きが見られる。 テレビは見終わったら主電源オフ、電子レンジも使用後はプラグを抜いている。 さて、オーディーはノートPCを所有している。付属のACアダプタであるが、PC本体の電源を落としても 当然ACラインはつながったままである。次の瞬間、ACアダプタの中ではこんなことが発生している。
1.AC100Vを整流したのち、(DC140Vになるのか?)それをパワーMOS−FETが数十KHzでスイッチングしている。 2.スイッチングしているといえども、nsオーダーでみると、半クラッチ状態があるため、FETから熱が出る。 3.また、FET自体にもON抵抗があるため、熱が出る。 4.さらに、そのスイッチングされた電流はトランスに流れている。 5.トランスは当然直流抵抗成分を持っているため電流が流れるとジュール熱が発生する。
というわけで高効率なスイッチング方式のACアダプタではあるが、負荷をかけなくてもそれなりに電力を消費している。 オーディーは待機電力削減のため毎日、ACプラグを抜き差ししていたが、面倒臭くなっていた。 そしてある日、思いついたのがACアダプタにスイッチを付ける作戦という訳だ。 【材料】 これが結構重宝します。 中心の白い部分を回してON、OFFするスイッチ。 近くのDIY店で一番安いモノを購入した。150円ぐらいか。 このスイッチでAC電力を元から絶つ。
【出来上がり】
【あとがき】 もうひとつ我が家には無駄な待機電力を消費しているモノがある。 PCのATX電源だ! これはAC配線が背面にあるのでACアダプタより始末が悪い。 見かけ上は電源OFFでも、中のFETはせわしなくスイッチングを行っている。 なぜかというと、M/Bに常時電源を供給する必要があるからだ。 確かにモデム/タイマ/LANブートなどの機能でM/B常時電源供給が必要なのは分かるが、 この機能を必要とするユーザは極小数でないだろうか。 一般ユーザはATX電源の便利な機能を享受するのは、ソフトパワーオフぐらいだ。
メーカはソレノイド付き電源スイッチを使ったPCを開発してくれるといいのだが。 |