●19991119 スピーカ付サウンドカード


 一般的なノート型以外のPCにおいて、サウンドカードには、外付けのスピーカシステムをコードで接続するのが一般的である。

逆に言うと、サウンドカードにスピーカをコードで接続しなければ音は鳴らない。

 

 仕事場のPCの一つに、色んなOSでアプリが正常に動作するかをテストする、いわばテストマシンがある。(HDDを月に何度もフォーマットされる)

雑巾のように扱われているマシンだが、このマシンはBEEP音しか鳴らない。

一応、ISAのサウンドカードが搭載されているのだが、スピーカはつないでいない。

大部分は音が鳴らなくても不便は無いのだが、テストで必要になることも時々ある。

 たまにしか必要とならないスピーカをわざわざ買ってそれを繋ぐということ迄はしたくない。

ということで、PC本体だけでもWavを聞けるよう、サウンドカードにスピーカを付けてみることにした。


【変造】

 今回の変造は、200円位という大金を投入した。

(200円あったら、妻に菓子を買い与えて幸せな気分にさせてあげることができるのだ)

 

購入した部品は、NJM386(LM386コンパチ)と、半固定VR。

スピーカは退役した携帯電話のものを使用した。

出来上がり図

回路については、LM386のデータシートに掲載されている最小構成より更にシンプルにしたもの。

(データシートはナショセミのHPにあります)

音の良さなどどうでも良い。聞こえればいいのだ。

スピーカのインピーダンスは32Ω。ドライブ電圧は高い方がよかろうということで、
電源は12Vを供給している。

入力は、サウンドカード出力の左右の信号を抵抗でミックスしてNJM386に供給している。

得意の空中配線技術を駆使して、部品の足同士を接続している。

そして出来上がったスピーカシステムをサウンドカードに搭載した。

音が鳴りゃぁコレで十分

ゲインの調整は半固定ボリュームで行う。

 

【試聴】

お気に入りのCDを再生してみたが、チャキチャキ音が目立つ。

Windows95のイベント音(Ding.wav等)は良く聞こえる。これはノートPCのちっこいスピーカでも良く聞こえるように考慮されている為だろう。

 

全般的にキンキン音なので、音量を上げるとやかましく聞こえるが、そこが狙い。

聞こえれば良いという要件を満たしているので実用的である。

 

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