●19991230 ロータリーSWでOS選択起動への夢

ロータリースイッチで作動させるHDDを選択し、OSの起動を選択的に行おうという夢の企画、

結局失敗に終わったのだが、そのプロセスを紹介しよう。


【OSの選択起動方法】

OSの選択起動は、某ソフトを使えば出来るのだが、

同じHDDに異なるOSを入れるのはあまり好きではない。

私はHDDリムーバブルケースを使ってOSの選択起動をさせていたのだが、

1.振動・衝撃への不安

2.リムーバブルケースの保管場所(結構ジャマ)

3.リムーバブルケースの安定供給(後で追加ケースが欲しくても既に売っていなかったりする)

という問題に遭遇し、リムーバブルケースを使うことを止めようと考えていた。

 

【実験1:起動時のC-MOS設定を変える】

起動時のC-MOS設定でHDDを一つだけ認識させるようにすると、

最大4種類のOSが選択起動出来るようになるのでは無いか?

(IDEドライブなので、最大4つのドライブが搭載出来る。)

結果は△だ。

OSの選択起動は可能なのだが、OS自体のインストール時に、インストーラがC-MOS設定

でDisableにしたはずのドライブも認識する。

また、OSがドライブを認識してしまう点もいただけない。

ということでボツ。

【実験2:電源を抜いてみる】

1本のIDEケーブルにマスタドライブを2つ接続する。

電源は、一方のドライブのみ供給し、もう一方はコネクタを外しておく。

イケるかな?と思い電源投入したが、

BIOSがHDDを認識せずボツとなった。

(多分、マスタドライブが2つ接続したのと同じ現象で、 ジャンパのショートがケーブルに出ていると思う。)

 

【実験3:グランド大解放作戦】

IDEケーブルのグランド信号は、2,19,22,24,26,30,40番。

電源線のグランドは、真ん中の2本の黒い線。

動作させたくないHDDのグランドを開放するという手段である。

IDEケーブルをちまちまと弄るのがめんどくさそうだが、

実験の為なら仕方がない。

IDEケーブルは、グランドを途中でブッタ切って、2回路3Pトグルスイッチへ、

電源も同じく3Pトグルスイッチへ接続した。

結果は...大成功。

ためしにOS起動後に、トグルスイッチを切り替えて見たが、ハングせずに動いた。

HDDにアクセスしようとすると、待ちが発生するが、マウスポインタは動かすことが出来、

トグルスイッチを反対に切り替えるとちゃんと動く。

動作していないHDD電源は、+5Vと+12Vだけが接続状態となっていて、その端子間で電流が多少流れていると思われるが、別段異常は見あたらなかった。

【搭載】

実験2のIDEケーブルを更に改造し、

1つのケーブルにマスタドライブを3台接続できるよう、IDEケーブルを改造した。

3台切り替えと言うことで、切り替えデバイスには高級2回路6接点ロータリースイッチ150円也をおごった。

3台のマスタドライブを接続したが...

結果は、予想に反して惨敗。

ロータリースイッチの接点に関わらず、全てのドライブに電源が供給されてしまった。

 

配線は間違い無いのだが、私がアホだった。

HDDは、ケースがグランドになっていることを忘れていた。

同じケースにしっかりとねじ止めされた3台のHDDは、グランドラインが共通となっていたのである。

 

それじゃ実験3は何でうまくいったのかって?

HDDをシャーシから外した状態でやってました。

 

【リベンジへ】

HDDケースの絶縁を考えている。

放熱を考慮する必要があるため、しばらくは夢を実現出来そうにもない。

夢が叶った日はあらためてレポートするのでご期待を。

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