●20000129 SCSI変換ケーブル
仕事場には内蔵式のCD-Rドライブがある。開発ソフトウェアをバックアップする用途に用いているが、こいつは重宝する。その理由は、開発履歴を残すことができるからである。
たとえば、2世代前のソースコードを見たいときは、2世代前のCD-Rをドライブに突っ込めばよいのである。
CD-Rは媒体の単価が安いことを考えれば、多少環境に良くないとしても魅力的なバックアップデバイスである。
最近、CD-Rドライブを外出先で使いたい場面が出てきた。
外で使うには、ノートPCにCD-Rドライブをくっつければ良いのだが、
ノートPC用に外付けのポータブルドライブがある。
いや、そういえばベイに収まるCD-Rドライブを若松通商で見つけたが、使用頻度が高い訳でもないのでそのドライブに投資するのは金が勿体ない。
どうせ銭を払うなら、デスクトップ用のCD-Rを12倍速のものに新調した方が投資効果が高い。
使い回しもできるしね。
CD-R焼くのは結構時間が掛かるもので、今のもの(4倍速:20分程度)より倍ぐらい速く焼ければ大助かりだ。
そうすると、現在使用しているヤマハ製のデスクトップPC内蔵用のドライブ(4倍速)が余る訳だが、
コイツを外出先でも使えるようにすれば良いのではと考えた。
たまに使うだけなので多少荷物になっても平気である。というか、荷物もって行くのが結構好きな方だから気にならないのかも知れない。
【内蔵型CD-Rドライブ(SCSI)を外で使うために】
ノートPCでデスクトップPC内蔵CD-Rを使うためには何が必要か?
1.SCSIカード
別に転送スピードにこだわる必要はないのだが、PCMCIAとCardBusで値段があまり変わらない、いや、PCMCIAとCardBus両方に対応したカード(IOデータ製)が7000円弱で売っていたためコレを迷わずゲット。
2.ドライブ用電源
当然電源が必要である。あの黄黒黒赤の線のやつである。
これは以前に秋月で購入したもの(売り切れになっていた)がそのまま使える。
12V1A、5V1A
3.ケーブル
Dサブ高密度50ピンオス←→内蔵型50ピンメス(リボンケーブルにくっついているやつ)
このケーブルは店に売っていないだろうと思い、店を廻ってみたが、やはり売っていなかった。
→作るしかないということだ。
【ケーブル製作】
さて、ケーブルを作るにはピンアサインを知っていなければならない。
方々調べたところ、Dサブ(アンフェノール)50ピンの配置は内蔵用50ピンとまんま同じであることが分かった。
但し、ピン番号の振り方はDサブ(アンフェノール)と内蔵用50ピンとは違うためピン番号で同じ訳ではない。あくまでも配置が同じと言うことである。
今回改造対象となったアンフェノールフルピッチ50PIN←→Dサブ高密度50PINのケーブルである。フルピッチ50PINの機器が手元に無く、燃えないゴミとして捨てられる日を迎えようとしていたものだ。

アンフェノールのコネクタ(デカイやつ)をバラす。
SCSIケーブル:お高い理由がここにあります。
内蔵用50PINに一本ずつ丹念にピンセットで線を植え替える。
こんな作業:めんどクセーの一言
これで終了。補強の為にバスコークをてんこ盛り。
オーディー謹製SCSIケーブル出来上がり
【ノートPCで試し焼き】
数本のPINの導通チェックを行い、内蔵CD-Rドライブに電源と謹製ケーブルを差し込み、ノートPCに接続した。
テストとして、他のCD-Rデータがバックアップ出来るかをオンザフライ書き込みで試みたが、データ書き始めでバッファアンダーランが発生し失敗。無謀だった。
次にオンザフライをやめたところ、無事書き込みが出来、問題なさそうである。
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