●20010911  ビデオカメラ修理記(適当編)

我が家の学生人気企業製DCR-VX700であるが、放っておいたら壊れてしまった。
(このWebサイトの初期のメモに掲載されている写真はこのカメラで撮影したものです)

こいつは以前にチップ抵抗交換のため大枚をはたいて修理したものであるが、それからあまり出番がなく、キャビネットの中にしまいっぱなしの状態が続いていた。
使用頻度に関わらず時間が経つと壊れるという特性は、このメーカの製品では珍しくない。しかも購入後長い月日が経過していたので、ショックはさほど大きくなかった。

不具合内容は、
・ファインダーが全く見えない
・カメラの各ステータスを表示する液晶表示器の表示がヘン(表示しないセグメントが発生)
というものである。カメラ、デッキ部は正常ながらも、ファインダーが見えないというのは致命傷で事実上撮影不能の状態である。

そのビデオカメラであるが、チビの運動会を間近に控え、出番がやって来たのである。

撮影不能な故障カメラを目の当たりにしたカミさんは、珍しいことに新しいモノを買うと言い出した。
子供には掛かるカネは厭わないという所は、いかにも母親らしいと思った次第。
しかし、使用頻度が少ない割に高価なビデオカメラをリプレイスすることは環境的にも経済的にも負荷が大きいので、このカメラを修理することにより、父親らしいところを見せてやろうと言う訳だ。

修理するからには、ロハか、ロハに近いコストで修理しないと意味がない。

まずファインダー、
本体とはフレキで接続されているが、赤丸で囲った部分、端の1本が曲げ疲労により切断していた。
フレキ切断
端の太い方なので、おそらく電源かグラウンド線ではないだろうか。
ちょうど曲がった部分なのでどのように修理すれば良いか悩んだが、半田付けしてみることに。

切断部分の表面のオレンジ色のフィルムをカッターで削ぐ、すると銅箔が現れる。

当初このフィルムをはんだごてで溶かそうと思ったが、意外と耐熱性があり溶けなかった。

次に半田を盛る。たっぷり盛ったつもりが少ししか乗らなかった。電気的には接続されているのでまあOKとしよう。
半田で接合

問題は曲げ疲労への対応である。
半田は機械的強度が弱い為、スグにクラックが入る。そこで、紙テープギプスを巻いてあげることにした。
紙テープギプス作戦
まあ、気休め程度である。スグにイッてしまうと思うが、何しろ使用頻度が少ないのでこれもOKとしよう。

次、液晶表示器。
セグメントの欠けだから、導電ゴムの当たりが悪いかなと思いきや、なんとガラス基板とフレキがダイレクト接続というか、接着されている。
特に剥がれなど見つからない。液晶がイッたということだろうか?

液晶表示器は無くても実用上は特に問題ないのでOKとしよう。(って言うか別に無くても構わないっす。)
そしてこのまま縫合することとした。

テストするとこのとおり、ファインダーがちゃんと表示されるようになり、問題なく撮影できる。
問題なし

縫合後、ねじが2本余った。でも普通に使えるのでこれもまたOKとしよう。

さて、チビは運動会でどんなパフォーマンスを見せてくれるだろうか...

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