●20020107  動輪再粘着制御自動解除装置

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タイトルが動輪再粘着云々となっているが鉄クサい話ではない。
我が愛車のTRC(トラクションコントロール)装置のお話。

我が愛車のTRCは、駆動輪の空転を許さないようにするために空転を検知し、スロットルバルブを絞る。また、必要に応じて内輪にブレーキを掛けたりもする。

しかしその制御はと言うと、一度空転を検知するとヘナヘナ~っとエンジンの出力が落ちるようになっていて、グリップ回復後しばらくはエンジンが吹けない。
これって、お仕置き???と思わせるような動作で運転者の注意喚起効果は絶大である。

車に注意されてまで運転したくない私・・いや、車の挙動をなるべく自分で制御したい私は、エンジン始動後必ずOFFにして走っているのだが、この装置ときたら、始動後はデフォルトでTRCがONになる。
そのため毎回TRCOFFスイッチを押してきた訳であるがいい加減それも面倒臭くなってきたので、このハイテク装置の自動解除装置を開発することにした。

制御は単純である。キースイッチがONになって、しばらくしたらTRCOFFスイッチが押される状態にすれば良い。

使用するデバイスはやはりマイコンチップ。今回は1つのスイッチ制御なのでPIC12C509でやってみよう。

んで、マイコンのプログラムが出来上がった。ロジックは単純でもデバグは必要。通電してテストしてみると・・・うむ、動かない。(やっぱりな)
やはりプログラマーとしての修行が足らんせいか、一発OKとはならなかった。

この12C509は、16F84のフラッシュROMと違いワンタイムPROMである。だから、一度焼き込んで失敗すると捨てる羽目になる。
そのため、開発時は窓付きの12C509/JWというやつを使い、内容を消去するときはUVを照射するのだ。

消去には5分ぐらいかかるため、デバグ作業は非常にかったるいものになるが、今回は幸いにして、2回の焼き直しにしてプログラムは完成した。(いい感じ)

(20020112追加)

回路図は次のとおり。時限プログラムを焼き込んだPICの出力にNPNトランジスタを接続する。
エンジンをかけてから20秒程度経過すると2SC1815がONになりTRCOFF端子をグランドとショートさせる。
自動TRCOFF装置の回路図
ソースコード(ALTTRCOF.ASM)  オブジェクトコード(ALTTRCOF.HEX)

出来上がった基板
出来上がった基板

装置の外観
基板をケースに入れて

車体設置図
車体ABSコンピュータに接続したところ

実際にエンジンをかけてみるとどうだろう。
当然だが、しばらくするとTRCOFFインジケータが点灯するではないか。
これば便利だぞ。

ちなみにこの装置は、TRCOFFボタンを手動で押すとちゃんとTRCが有効になる。
keys ALTEZZA アルテッツァ トラクション コントロール 解除 自動解除 TRC トラクションコントロール 解除装置 TRCOFF OFF

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