● ThinkPad T60p の 液晶をQXGAにしてみた 【液晶が壊れた!】 愛機T60pの液晶にスジが入るようになってしまいました。
パネル部を押したりするとスジが消えますので、パネル端子の接続が剥がれているのかも知れません。 Lenovoへ修理に出そうかと思いましたが、HDDを載っけたまま他所に預けるのは抵抗有るんですよね。 で、UXGAのパネルをとヤフオクで探したら26000円位で見つけたのですが、他所ではQXGAが26000弱で売ってましたので、QXGAに換装することにしました。 QXGA化には問題がありまして、EDIDが書き換えられたものでないとうまく表示できないというんです。 ですが、そんなもん手前味噌ですがEEPROMを換装すればどうにでもなるのであります。 更に色々探してみると、こんな情報を見つけました。 http://www.thinkwiki.org/wiki/Installing_a_QXGA_display_in_a_R/T60_or_61 スバラシイです。 EDIDをソフトから書き換え可能だというんです。しかも例の128バイトも載ってます。 そんな経緯で何のためらいもなくQXGAパネル(IAQX10N IDTech IPSパネル)をポチ(=発注)した訳です。 【工程の概略】 今回の作業はつぎのとおりです。 (1)QXGAを発注する (2)PowerStripをダウンロードし、キーを購入する (3)QXGAを装着する (4)PowerStripでEDIDを書き換えする ※今回の作業では、外部ディスプレイがないとまず不可能かと思います。 ※PowerStripは、購入したキーを登録しないとEDID書き換え機能を使うことが出来ません。 【QXGAが来たゾ】 発注したQXGAが届きました。
保守マニュアルを参考に早速換装作業にとりかかりました。 特に難しいことはなかったです。ペラペラケーブル(FPC)が少し長いですが、少し折りたたんでセットしました。 電源投入すると、BIOS画面であろうタイミングで、何か変な模様が映ります。
そしてGUIが立ち上がったタイミングでブラックアウトになりましたがこれも想定内。 接続している外部ディスプレイを見ながら、画面のプロパティを開くと解像度の設定が2048x1536まで出来ようになっています。 早速切り替えると、超高解像度デスクトップが広がりました。
この吊しの状態では、他の解像度に切り替えると黒くなってしまいます。 この問題をフィックスするため、次にEDIDを書き換えます。 【PowerStripくん、ガードが堅すぎるよ...】 EDID書き換えにはPowerStripが必要で、キーを購入しなければなりません。 購入するのは簡単で、サイトに行って個人情報とクレジットカード番号を入力すれば良いだけです。 ところが、そこからが面倒っつうか、ややこしかった。 まず決済終了後、72時間以内にキーが返送されてきます。 メールには、テキストファイルが添付されていて、これの拡張子をregに変更します。 そしてこのファイルをダブルクリックしてレジストリエントリを登録します。(PowerStripをインストール後にね) これでPowerStripのEDID書き換え機能を含む、フル機能が使えるようになるはずです。 そしてそのEDID書き換え機能を使おうと思い、”update EDID”のコンボアイテムを選択したところ、 ピン番号を入力してくれとのダイアログが出てきました。 この機能が使えない事にはこれを買った意味がありません。渋々サポートフォーラムに投稿したところ、すぐに返信がありました。 ワタクシの翻訳では、 「この隠し機能は乱用されているので必要な人だけに制限されています。PowerStripを閉じ、用途を簡単に書いたEmailをPStrip.iniを添付して送ってちょうだい」 と。 そしてメールを送ったら割とすぐに返事が来ました。メールにはピン番号が書いてあり入力したところ、次に進めることが出来るようになりました。 次、書き込むためのEDIDデータファイルを指定しなければなりませんが、 ここ(http://bhtooefr.ath.cx/files/qxga.dat) からパクったものを指定します。 数十秒後に書き込みは終了し、再起動すると、画面が真っ黒になったまま起動しない!! 気を取り直し、電源を切って再度投入すると、おぉ!
BIOSからQXGAまでの解像度、問題なく表示できます。 キーボードライトも普通に点きます。 どうでしたか? EDID書き換え済みのパネルを準備しなくともQXGA化は割と簡単にできるっていうお話でした。 Thinkpad T60p T60 QXGA 換装 QXGA化 EDID 書き換え |