●  DT-H50/PCI 録画不具合

【DT-H50/PCI これも地雷でしょうか?】

購入直後からいろいろと不具合のあるDT-H50/PCIなんですが、特に、予約録画が度々失敗します。

成功率はというと、50%ぐらい。録画機としては使い物になりません。

この件についてメーカーに聞いてみると、ドライバ新しくしろだの、最新アップデート適用しろだのと言ってきます。
しまいにゃ自作機は動作保証していないんですって。

予想通りの回答です。

今まで電話したPC系のメーカーは大体そうなんですが、担当のスキルは素人よりチョイ上、まず責任を回避することを優先ってところですね。
サポートというのはこんなものです。期待してはいけません。
素人さん向けにはこの程度のサポートで通用するので駄目って訳ではありません。

ってことで、IT系?を職業とするワタクシから、この不具合について対処したメモをつらつら書いてみます。

【録画マシン】

まず、マシン環境

M/B:Biostar TA780G M2+
CPU:Phenom 9150e
MEM:4GB
VGA:AMD780G(HD3200)
OS :WinXP(x86)

省電力なものを安く組んだマシンです。
運用については、スタンバイから復帰させて予約録画しています。

【不具合について】

録画予約して、後で録画ファイル(なんチャラ.tve)を調べると、サイズがものすごく短く、途中で止まっている印象です。

たとえば、30分の番組で3GBぐらいのはずが、800MBぐらいの容量しかありません。
これ、不完全なファイルなので、再生もできません。

異常発生後の状態
 ・イベントビューア
   特に異常は見当たりません。

 ・ダンプフォルダ
   C:\WINDOWS\Minidump に新しいミニダンプファイルを発見

    →っうことは、OSクラッシュしていることが確定(泣)

OSクラッシュは、ドライバなど、カーネルモードで動くプログラムの異常で起こるものでありますが、
ユーザモードプログラム(=アプリ)の操作が引き金になってドライバの不正動作を誘発してクラッシュってこともあります。

【ミニダンプを軽く調べてみる】

ミニダンプファイルのアナライズ結果がコレ
Debugging Details:
------------------


EXCEPTION_CODE: (NTSTATUS) 0xc0000005 - "0x%08lx"

FAULTING_IP: 
ati2dvag!vCopyFBToDMABuffer+328
bd039614 ff7314          push    dword ptr [ebx+14h]

TRAP_FRAME:  f2832248 -- (.trap 0xfffffffff2832248)
ErrCode = 00000000
eax=f28322d0 ebx=00000000 ecx=00000000 edx=00000095 esi=e1a2c080 edi=e14e9820
eip=bd039614 esp=f28322bc ebp=f2832414 iopl=0         nv up ei pl nz ac pe nc
cs=0008  ss=0010  ds=0023  es=0023  fs=0030  gs=0000             efl=00010216
ati2dvag!vCopyFBToDMABuffer+0x328:
bd039614 ff7314          push    dword ptr [ebx+14h]  ds:0023:00000014=????????
Resetting default scope

CUSTOMER_CRASH_COUNT:  3

DEFAULT_BUCKET_ID:  DRIVER_FAULT

BUGCHECK_STR:  0x8E

PROCESS_NAME:  TVECtrl.exe

LAST_CONTROL_TRANSFER:  from bd05aadf to bd039614

STACK_TEXT:  
f2832414 bd05aadf e168d8a8 00000000 e1651480 ati2dvag!vCopyFBToDMABuffer+0x328
f283245c bf8c6c4d e168d8a8 00000000 e1651480 ati2dvag!_NULL_IMPORT_DESCRIPTOR  (ati2dvag+0x48adf)
f28324b4 bf8f83e8 e168d8a8 00000000 e1651480 win32k!NtGdiLineTo+0xea
f28324fc bf8f84a1 bf8c6bff f2832574 e168d8a8 win32k!NtUserOpenClipboard+0x42
f283257c bf8c720f e168d8a8 00000000 e1651480 win32k!xxxOpenClipboard+0x3a
f2832840 8054363c 0b0107d2 00000257 00000002 win32k!EPATHOBJ::bStrokeAndOrFill+0x434
f2832854 7c94e514 badb0d00 0012f4b0 bf8c76fc nt!RtlIpv4StringToAddressExW+0xbd
WARNING: Frame IP not in any known module. Following frames may be wrong.
f2832868 00000000 e137aa30 00093ec6 00000000 0x7c94e514


STACK_COMMAND:  kb

FOLLOWUP_IP: 
ati2dvag!vCopyFBToDMABuffer+328
bd039614 ff7314          push    dword ptr [ebx+14h]

SYMBOL_STACK_INDEX:  0

SYMBOL_NAME:  ati2dvag!vCopyFBToDMABuffer+328

FOLLOWUP_NAME:  MachineOwner

MODULE_NAME: ati2dvag

IMAGE_NAME:  ati2dvag.dll

DEBUG_FLR_IMAGE_TIMESTAMP:  49344e53

FAILURE_BUCKET_ID:  0x8E_ati2dvag!vCopyFBToDMABuffer+328

BUCKET_ID:  0x8E_ati2dvag!vCopyFBToDMABuffer+328

Followup: MachineOwner
----

これで真の原因・・・アプリが悪いのか、ドライバが悪いかは特定出来ませんが、クラッシュを誘発したアプリはわかります。

それが
「PROCESS_NAME: TVECtrl.exe」
このアプリが何がしかの操作をしたためにクラッシュしたということですね。
(TVECtrl.exeは、録画のアプリです。)

スタックフレームの一番上を見てみると、
「f2832414 bd05aadf e168d8a8 00000000 e1651480 ati2dvag!vCopyFBToDMABuffer+0x328」

ati2dvagとありますから、クラッシュの原因はディスプレイドライバ内の処理で発生していることが分かります。
不正なメモリアクセスを行っていて、クラッシュに至ってます。

【現象を回避する】

この手の不具合は、アプリを何とかすれば回避可能なのですが、何とかするかどうかは、アプリのメーカの勝手です。

今回は、メーカにたよらず、回避することにします。

 回避策1:ディスプレイドライバを入れ替える
  最新版、ちょい古版、M/B添付のものと色々試したところいずれもダメ。

 回避策2:VGAを他メーカのものに入れ替える

  GeForce8400を突っ込み、最新版のドライバを適用したところ、とりあえず20番組ほど予約して全て録画できました。

一応、現象の回避に成功はしたのですが、780Gでもうまく動くようにアプリを調整していただきたいものです。



DT-H50 DT-H50/PCI 録画 失敗 780G

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