● 20110813 ブレーキローターとブレーキパッドを交換してみた
【ブレーキの踏み心地がヘンです】
トランポのミニキャブパネルバン、ある日ブレーキを踏むと「ゴゴゴーーーーーー」と鳴るようになり、止まる寸前でカツーンと効くような感じになってしまいました。
元々この車、ブレーキジャダーがある車で特に気にしていませんでしたが、流石にこのようになってしまっては対処しないといけません。
ホイールを外してブレーキパッドを確認してみると、外側のパッドは5mm位残ってましたが内側はゼロでした。
そんなわけでこの車は修理完了とするまで使用禁止とし、部品を発注したのでした。
【安いもんです】
そしてヤフオクから取り寄せた部品は、ブレーキローターとブレーキパッド。一番安いヤツで送料込み1万円ぐらいで済みました。軽トラの部品、安いですね。
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安物のローターとパッド |
メーカーは良くわかりません。
パッドグリースは無かったので一緒に注文しておきました。それと、ローターを外す為に使うM8のボルトも買っときました。
【さぁ、整備開始っと】
まず、ジャッキで持ち上げ、写真のスライドピンを上下とも緩めます。
これがやたら硬かったので、パイプ差して外しました。
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スライドピンを緩める |
スライドピンのメンテが必要なければ下側だけ外してもローター交換までできます。
今回は片方のパッドのみ減ってましたので、スライドピンをグリスアップしないとまずいと判断し、上下両方外すことにします。
【フルードはMINね】
確認すべき点がありました。ブレーキフルードの量です。
ピストンを押し戻すとその分のフルードがリザーバータンクに戻るので、交換前の元々の量が多いとリザーバーからあふれてしまいます。
ですから作業前に、チェックします。
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リザーバーの量 |
心配するだけ無駄だったかも。案の定MINでした。作業前に抜き取る必要はなさそうです。
もしMINより上であれば、スポイトでMINまで抜いておきましょう。
【ピストンを戻す】
次、パッドとディスクの間にドライバーを差してピストンを目一杯戻します。
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ピストン戻してます |
これをしないと厚みの増えたディスクとパッドが入りません。
キャリパーの外側、外れました。キャリパーは針金で吊っておきます。
【ローター外れたけれど、何かヘン】
そしてローターを外します。M8のボルトをCRC5-56で濡らし、サービスホールにねじ込み、電動インパクトで締め込みます。
かなり錆びているので戻しては締めを繰り返して外しました。
サービスホールは2つあるはずですが、片方は空いていませんでした。新しいディスクは2つ空いてるんですが...
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マキタのでカカカンと。 |
よーく見ると、ボルトが折れたような。裏返してみると........
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補修済みですが何か?と言いたげな。 |
削ってあるし。これがブレーキジャダーの原因になっている可能性ありですね。
ちなみに反対側のディスクはサービスホールがちゃんと2箇所空いてました。
しかしこのローター、どうやったらこんな模様になるんでしょうか????
【パッド確認してみます】
パッドの厚みを確認してみましょう。
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左が外側、右が内側 |
外側は割かし残っていますが、内側はベース部分まで削れています。この状態になると、冒頭の異音になるというわけですね。
左右アンバランスに磨耗しているのは、キャリパーの水平動が渋い、あるいは水平動しないというのが原因です。
ブレーキクリーナーを吹いて各部掃除しておきます。
【新しいパッドにグリースを】
外側パッドのシムにブレーキグリースを塗り、シムをパッドに組み付けます。
内側パッドにはシムはありませんので、当たり面にブレーキグリースを塗っておきます。
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グリス塗布の様子。左が外側、右が内側 |
ちなみにこのパッド、安物ですがはじめから面取りしてありました。
【新しいディスクは油まみれ】
新品ディスクは油まみれです。まずはきれいなウエスで拭いて、次にブレーキクリーナを吹いて脱脂します。
これをやっておかないとブレーキは効きませんので忘れずに、と。
【パッドとディスクを取り付け】
新しいパッドとディスクを取り付けておきます。
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ディスクとパッドを取り付けて |
【スライドピンをきれいに】
ダストブーツとスライドピンをきれいにして、スライドピンにモリブデングリスを塗っておきます。
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スライドピン |
スライドピンは上下同じものではなく、下側についているものは、先端にプラスチックのキャップがついています。
【キャリパーを組み付け】
スライドピンを差しこみ、キャリパーを組み付けます。
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新品ローター、全く似合ってません! |
締め付けトルク?30Nmぐらいだと思います。
組み付け後、キャリパーが横にススッと動くことを確認します。
後は普通にホイールを組み付けますが、このホイールはナットがカジり付いて外すときにエラい苦労したので、ナットに専用潤滑剤を薄く塗って締め付けました。
【一度踏みなおしてGO!】
実走前に、ピストンを所定の位置というか、普通に踏んで普通に効くような位置にセットする必要がありますので、エンジン始動後にブレーキペダル何回か踏みなおします。
そして実走です。脱脂したとはいえブレーキローターには幾らか油が残ってるかも知れませんのでそれを飛ばしつつ、パッドとディスクの当たりを出します。
実走当初は多少甘いものの、効きは問題ありませんでした。しばらく走ると効きは従来どおりに戻りましたのでこれで作業完了です。
これで完全にブレーキジャダーが解消しました。
部品代は約1万円で、所要時間は3時間弱でできました。
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