マツダ MPV LY3P 2007年式、当時新車で購入して十数年経ちます。
最近、この車を処分しようとしてナビに入っているデータを初期化しようしたのですが、タッチパネルに表示されているボタンが押せないのです。
正しくは、押した位置がかなりずれて別のボタンを押してしまうという現象になっていて、まともに操作することが出来ないという訳です。
タッチしたところの左3cm、下1cmぐらいのところが反応します。
現象は数年前から発症していたのですが、さほど問題にならなかった為今まで放置しておりましたが、アドレス帳などが入っているため車の処分前にはナビのデータを消去する必要があるのです。
兎にも角にもデータ消去は必須なので、ナビ修理、中古置き換え、ナビ破壊のいずれかの方法をとる必要があります。
中古置き換えやナビ破壊は費用などの面で選択肢から除外し修理することにしました。
ウェブで調べるとDラーでの修理で3~5万、専門業者からタッチパネルのみ供給してもらいDIYで交換すると1万強費用がかかります。
今から捨てる車に銭を掛けるのは無駄、あわよくば安く直せるのでは???
と考えタッチパネルについて調査することにしました。
ナビのユニットの取り外しは他のウェブサイトを見ていただくことにして、
ある程度ばらして収集した情報は次のとおりです。
・ナビ型番:L206 66 DV0 CQ-BM8500A(非BOSEです)
・液晶型番:LTA070B640A
【タッチパネル単体】
・抵抗膜式
・外形寸法(実測):W167mm H90mm
・表示エリア寸法(実測):W157mm H83mm
・ベゼル(非タッチ面から見て):Top4mm Left3mm Bottom:3mm Right:7mm
・フレキ長さ(4線集合部のみ):37.5mm
・フレキ極数:4(4線式TP)
・フレキ端子数:8
抵抗膜式タッチパネルの内部等価回路は2つのバリオームとなっており、タッチすると位置に応じて擦板電極同士がくっつくという構造です。
座標を得るためにはX方向とY方向の2つの分圧された電圧をそれぞれ計測しています。
これがずれるということは、分圧値がおかしいことになっているはずです。
タッチパネルの抵抗端に1.5Vの電池と、他方の端子の片方にオシロにつないで分圧値がどうなるかを見てみました。
XとY軸双方とも指を滑らせて観察すると0.2V~約1.5Vの間を指に合わせて行ったり来たりしました。
結果としては特に問題が無いように見えます。
次に抵抗を計測してみると、どちらがXかYか不明ですが
652[オーム]と、11.2K[オーム]
と出ました。
他の抵抗膜式タッチパネルの仕様を見ると抵抗値は500~1Kオーム程度なので11.2Kオームは大きすぎます。
オシロでの表示は問題ないように見えたのは入力インピーダンスが1Mオーム程度と対象より大幅に高いため分圧値への影響は殆どなかったということでしょう。
実機のそれについては計測していないというか、計測できないので分かりません。
ただ、タッチパネルに合わせた仕様で入力抵抗が設定されているとすると、それなりに低い値である可能性があり、分圧値への影響が大きくなっているのではないでしょうか?
とすると、11.2Kオームという値を何とかするにはタッチパネル交換が必要でしょうということで、探してみました。
国内に1業者見つかりまして、約1万円強です。幾つかのウェブのDIY修理レポートを見ると皆この業者から仕入れています。
業者さんのWebサイトを見ても特にタッチパネルの型番等は記載されておらず、指定型番のナビに適合するパネルという形で掲載されています。
この業者が製造元ということでは無いので、他にも売っている所は無いかと、ウェブを暫く漁ると...
google検索のリンク(検索結果については何の保証もできません)
...ありました。Aliexpressで18ドル弱です。サイズ、外観、引き出し線の長さや位置も全く同じです。
これはビンゴと言うべきか??まぁ、実際使えるかどうか分かりません。
早速ポチって、3ドルオフクーポン、送料無料で15ドル弱です。
到着まで20日程度かかりますが結果がどうあれまたレポートします。