PCのモニター用にと、東芝の43G20Xをヤフオクで購入しました。
既に1台同一機種を持っていて、IPS、4K60p、低遅延なのでPCのモニターには非常に塩梅が良いので買い増ししたのです。
商品ページには動作確認済み、不良があれば返品受け付けると明記されておりましたが、いざ届いて動作チェックするべく電源を入れてみると
『USB端子の電源容量を超えました。接続機器をはずし、本体の電源ボタンで電源を切り、もう一度電源を入れてください。』
と警告表示されたのです。相場より高い値段で購入したのにこんな仕打ちでがっかりしてしまいました。
販売元の動作チェックというのは一体何を以てOKと判断したのか疑問に思いますが片道送料は返ってこないとのことなので返品もどうしたものかと考えました。
で、Webを色々嗅ぎ回ると原因と対処法が見えてきました。
【発生しくみ】
(1)USBコネクタへの電源供給/電流制限IC(RT9728CH/RT9728AH)がある。
(2)ICが障害発生と判断し、コントローラ(MCU/CPU)に通知している
(3)コントローラは画面にその旨をメッセージを表示し、ICにUSB電源を供給しないように指示している
当方の個体でも同様のIC(RT9728CHGE)が使用されており、問題を抱えていると考えられます。
【問題のIC】
メーカーは台湾のRICHTEK、型番はRT9728CHGE
電源供給や遮断機能の他、過電流,逆流,過熱からの保護機能があります。
冷えた状態からの電源ON,USBに何も接続していない状態で保護機能が働くということはほぼこのICに問題があると見て良さそうです。
どちらのICが駄目なのか?それを調べるには、~FAULT端子の電圧を調べれば良いのですが割愛です。
【どう対応するか】
ルーペ越しに観察しながらはんだごてを当てますが中々外れてくれないため、ラジオペンチで強引に毟り取ってしまいましたw
このような荒っぽい処置のため、かなり汚くなってしまいました。
どうもはんだごてに問題があって中々熱が伝わらなかったようです。
電源のIN/OUT端子をショートすることによりUSBを使えるようにした方も居ましたが、私はUSB機器を使う予定がないためICが外れたままの状態としたのです。
【結果】
さて、このICですが同等品(RT9728AH)が安く入手できそうなので付けてみようかなと思いました。
今持っている電子工作環境は昭和の電子工作小僧が揃えたそれでチップ部品の付け外しなどに対応出来ていませんので、この際に刷新して整えてからにします。(時間があれば、、、ですが)
→IC交換しました