● 低公害燃料『ガイアックス』を試す

20000711 更新終了

【動機】

 経費削減、環境保全、ガソリンにかけられる税金の不条理(対軽油)


【リンク】

    開発メーカ

【疑念】

    ガソリン車にはガソリン以外の燃料を入れないで! という能書きが取説にある以上、

ガソリン以外の適当な燃料が出たときには入れたくなってしまう。

周囲からは反対の声が聞こえるが、自らの体験談を聞いているわけではないのでやはり試してみたくなる。

エンジンが壊れるかも知れないから止めろというのが多い意見であるが、

車は何もエンジンだけで走っているわけではない。

 私が気にしていることはエンジン内の燃焼よりも、配管の腐食や樹脂・ゴムが変質してしまうのではないかと思っていた。

メーカの能書きによると、それはクリアしているとのことで一安心であるが、何しろ初物であるため当初予想付かなかったトラブルが発生する可能性は十分にある。

 

【適用機種】

次の車両にこの燃料を適用する予定

# メーカ 車名 エンジン詳細 主な用途
1 トヨタ アルテッツァ 3S-GE 仕事:高速道路控えめ(ぬうわkm)巡航
2 ホンダ リード 90cc 2サイクル単気筒 下駄代わり
3 ホンダ CR125 125cc 2サイクル単気筒 趣味:モトクロス

20000627追記:Webmasterがガイアックス未発売地域に引っ越すため、上記#2、#3はテストしないこととなった。(#2は盗まれてしまったし)


【テストレポート】

車両#1:燃費とインプレッション

給油日 ODO[km] 給油量[L] 燃費[km/L] インプレッションなど
19990702 9250 49.75 ガソリン
19990809 9750 45.90 10.9 ガソリン
19990820 10304 51.19 10.8 ガソリン
19990903 10889 50.50 11.5 ガソリン
19990918 11416 45.20 11.6 ガソリン
19991006 11809 45.30 8.6 ガソリン
19991023 12461 53.21 12.2 ガソリン
19991112 12916 46.27 9.8 ガソリン
19991120 13455 53.82 10.0 ガソリン
19991211 13895 39.72 11.1 ガソリン
19991218 14459 53.00 10.6 ガソリン
19991229 15007 36.00 15.2 ガソリン
20000124 15497 53.00 8.8 ガソリン
20000202 15956 45.10 10.6 ガソリン
20000207 16354 37.70 10.5 ガイアックス補給。テストスタート。
ガソリンと混合。割合はガソリン4:ガイアックス6ぐらい。
20000218 16759 42.20 9.5 高速200kmほど走行。

匂いについて:
 給油時に匂う生ガス臭はガソリンに似ているが少し違う。。
 エンジン始動直後の触媒が効いていない状態のときの排ガスの匂いはガソリン時とは全く違うもので、いかにもアルコールを燃やしたという感じで芳香はかなり少ない。(=HCが少ないということか?)
20000228 17281 53.15 9.8 中央道200km、東名60km、首都高40km
一般道は約220km

少し低迷気味。スタッドレスタイヤのせいだろうか?
F205/55/16-R225/55/16でRは前車JZZ30ソアラのものを使用している。
装着期間は20000109〜20000227。

余談だが、アルテッツァのような超安定指向FR車に乗っているとTVRグリフィスのような超軽量&超トルクFR車が欲しくなる。
アクセルワークだけで向きを変えられる車というのは非常に魅力的だ。グリフィスは運転する楽しさを満喫させてくれるに違いない。
中古でも十分だから絶対手に入れたい車だが、しばらくはアルでガマンです。
20000314 17652 40.3 9.2 中央道200km、その他一般道
まあ、こんなものでしょうか。

プラグの状態を見てみた。

別段異常なし。
接地電極の根元が少し光っているが、これがその加工部分で斜めに削り落としている。
(断面は台形である。)
この程度の加工でも意外にも極低速域が太った感じがする。
20000327 18138 51.0 9.5 中央道200km、その他一般道
20000406 18663 52.3 10.0 中央道400km、その他一般道

高速道路ではノロいトラックの後ろを走った。
80〜100km/h位の速度レンジだったが、燃費は意外にも向上しなかった。

次回はパトカーのお世話にならないように気をつけ、少し飛ばしてみよう。
20000420 19040 40.9 9.2 中央道200km、首都高100km、その他一般道

中央道は 大体ぬあわkmで走行した。

このぐらい高速を飛ばしてもそれほど燃費に影響しないと思う。

Cd値と前方投影面積の積が小さい車ほど、少ないパワーで最高速度を稼ぐことが出来る。
ぬえわkmレンジで加速中の200馬力位のミニバンタイプを追い越すのは簡単だ。
反対に同じボディタイプだとエンジンの馬力が相当違わない限り、高速走行中の加速力はそれほど違わないような気がする。
20000430 19270 29.4 7.8 すべて一般道。

ブレーキディスクを暖めていることが燃費悪化の要因である。

ハイブリッド車のようにブレーキ時の運動エネルギを蓄積出来れば、GO&STOPを繰り返しても燃費が極端に悪くならずに済む。

夏場の燃費悪化はエアコンが原因だが、エンブレ時のみスイッチが入るようにすれば、燃費が悪くならずに済むのではと思う。
20000505 19685 48.8  8.5 エアコンON
中央道200km、その他一般道
20000518 20207 20  − ガソリン(非満タン)
20000527 20377 40  − ガソリン(非満タン)
20000530 20831 53.6  − エアコンON
中央道200km、その他一般道
20000611 21126 34.6  8.5 エアコンON
中央道200km、その他一般道

ガイアックスが値上がりしていた。
79円/L→85円/L。
20000619 21627 51.0  9.8 エアコンON
中央道400km、その他一般道
20000622 21859 24.5 9.4 エアコンON
中央道200km、その他一般道

帰省のため、弘前(青森県)に行くことになった。
出発前にガイアックスを満タンにしておいた。
20000623 22399 20.0 ガソリン(非満タン)

東北道を結構なハイペースで飛ばし、途中メータ読みでぬゆわkm/hオーバーも。

さすがに燃費が悪く、紫波SA(岩手県)で給油するハメに。

SA内のガソリンスタンドは高いと聞いていたので、20Lとセコく入れたが、113円/Lと、意外に高くない。
(満タンにしておけば良かった。)

東北道を北上して大鰐弘前IC(青森県)付近になると、このとおり、車が居なくなる。
20000625 22663 51.7  − ガソリン(満タン)

帰路のため、青森県内のガソリンスタンドにて給油。
ハイオク110円/Lで東京より少し高め。

東京の道路事情とは異なり、運転スピードは遅めで、ゆったりとしている。
東京では信号が青に変わる前に動き始めるのだが、それがない。

弘前にはガイアックスのスタンドが無い。
20000626 23355 48.0  14.4 エアコンON
高速道約650km、一般道約40km
この時の燃費はガソリン時のものである。

弘前大鰐IC(青森県)から青梅ICまでの燃費である。
帰路は急ぐ必要が無かったため、道中は殆ど法定速度で走った。

大手運送会社のトラックは法定速度か+10km/hで走る車が多く、その後を付いていった。
トラックとの車間距離に気を付けるだけで、後ろから来るパトカーに気配りする必要がなく非常に楽だったのだが、単調な運転操作を続ける事になる為それが眠気の原因になったりする。


【更新終了】

 近日、ガイアックス非発売地域に引っ越すことになった。そのためガイアックスを給油出来なくなってしまうのでこれにて更新終了とする。

・トータル燃費
燃料 総走行距離(km) 総給油量(L) 燃費(km/L) 単価あたりの走行距離(km/100円)
ハイオクガソリン=110円/L
ガイアックス=85円/L として
ハイオクガソリン 7398 703.9 11.1

10.1

ガイアックス 4359 468.1 9.3

10.9



・所見

 条件が全く同一で無いためあくまでも目安であるが、ガイアックスの方が燃費性能でハイオクガソリンより15%ほど劣るという結果になった。
加速感、特に2000rpm以下の領域では、ハイオクガソリンの方がややパワフルと感じ、エアコン稼働時における市街地走行では、ハイオクガソリンの方がスムーズに運転出来る。

以上の結果から、ガイアックスはガソリンと比較して発生熱量が低いものと思われる。
経済性ではガイアックスの方が若干優れているが、その差は大きいとは言い難い。


・不具合等

 テスト期間中には、始動性悪化、ノッキングなどの不具合は一切発生しなかった。

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