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● 20031217 白色LEDで遊んでみる その2 長らく更新していませんでしたのでそろそろこのサイトも黄昏て終了ーなんて思っていた人も居たかも知れません。 最近は本当に忙しく、寝る時間も取れなくなってしまいました。(でもちゃんと寝ている) 更新を楽しみにしていた方には申し訳ない気持ちです。 ことしもクリスマスが近づいてきましたということで光り物のご紹介をいたします。
大昔にこのページで日亜のチップLEDを使う計画がありましたが、それからは何も進展していません。 満5歳となったクルマのメータの色を、今更変えてもなぁ...という思いもあり、ちょっと面倒くさくなってきました。 それより、ちょっと気の利いた小道具が必要となって、こんなものを作ってみました。
単なる電池式の照明器具ですが、 PCのメンテナンスで奥まったところを照らしたりするのに凄く便利な道具なのです。
この装置は、21個のチップLEDを基板に敷き詰めているところがポイントです。 LEDの配線ですが、基板を起こしたり、メッキ線などで結線するのも面倒なので、蛇の目基板に半田ブリッジしちゃいました。
仕上がりは・・・キレイとは言えません! 半田ブリッジというものは意図しないときに発生するものですが、意外やブリッジさせようとしてもなかなかうまくいきません。 特に今回は、チップ部品の半田付けのために低温ハンダを使っていまして、半田がなかなか固まらず余計にブリッジさせにくかったです。 こてを離してしばらくして、さあ次のチップを半田付け、って時に隣のチップがずれて『まだ固まってねぇのかよー』ってな感じです。 暫く格闘の末、なんとかうまくいきましたが、ブリッジのコツは、コテ先を動かしながら半田を供給する感じでしょうか。 ・・あまり必要としない技術ですね。 こうして3列,7行のLEDモジュールが完成しました。 これってどこかの製品と似ていますね。あちらは、全部直列ではありません。
LEDというのは、電流制限を掛けなければいけませんから、通常は、抵抗を直列につないで余計に電流が流れないようにしてあげます。 しかし、21個のLEDにそれぞれ直列に抵抗をつないでしまうと、21個の抵抗で消費されるエネルギーも馬鹿になりません。というより、21個もつなぐのは、はっきり言って、めんどっちぃです。 無駄な直列抵抗を無くするにはどうしたら良いかと延々考えまして、その結果、LEDを全部直列にすることにしました。我ながらかなり大胆な発想です。 白色LEDは、1個あたり3.6Vの電圧を必要としますので、21個全部では75.6V必要となります。結構高い電圧ですね。 その電圧ですが、これは前回のニキシ管時計で培った技術を転用することにしました。DC−DCコンバータで75.6V作れば簡単です。 今回使用したDC-DCコンバータの制御ICもMAX773で、便利なことに電流を制限する機能があります。これは外付け抵抗の値で決める事が可能です。 今回はあまり熱が出ないようにと、15mAぐらいに制御されるようにしておきました。 電流はDC-DCコンバータによって自動制御されるので、LEDに直列接続する抵抗は不要となり、その分効率は高くなります。
基板は余り物の秋月プラケースに収めて完成しました。余計なところに穴が空いていたりします。外見は一切拘らないというオーディーのポリシーに準拠した形です。 私の死後、こういった道具は形見ではなくガラクタとして処分されてしまうことは確実でしょう。 電源は9Vの積層乾電池、いわゆる角電池を使います。 ケースはこのとおり四角く、置いても転がったりはしません。 電源スイッチは操作感良好なトグルスイッチを使いました。このパチパチ感、たまりませんねぇ。うちのチビも大喜びです。 点灯させるとこのとおり。直視するとまぶしく感じます。
照射角が広いので、懐中電灯的な明るさはありませんが、ランタンみたいな使い方ができます。
5分も付ければLED基板はかなりホットになります。 個々のLEDが発する熱は微々たるものだとしても、それが集まると結構熱くなるものですね。 この照明器が消費する電力は全部で1ワットを超えていますが、単一のLEDチップでワット級の製品があります。 機会があれば入手して実験してみたい所ですが、マグライト系のサイトを見ればかなり詳しい情報が載っていますので、お急ぎの方はそちらをどうぞ。 白色LED チップLED MAX773 MAX771 MAX772 LED ランプ |