●耐熱性希少金属点火栓への期待 ココのレポートでは、接地線を増設して出力の特性を計測したのであるが、残念ながら明確な特性の変化は見られなかった。 仮に接地線を増やして出力が上がったとするとしよう。しかしその原因は何なのかを考えることは、私の貧弱な脳味噌ではとても面倒である。 結果が出たときはホッとしたというのが正直な感想である。 ココのレポートでは、プラグのフックを削ったことによって体感的性能が向上したとのことであるが、定量的な評価がされていないため、怪しさの度合いは計り知れない。 そこで、定量的な観点で効果があるのか否かをチェックすることにした。もちろん測定器は私の謹製装置である。 今回の試験体には、大奮発してイリジウムプラグを準備した。 イリジウムプラグは中心電極がかなり細く、放電に要する要求電圧が低いとされる。 がしかし、現在のプラチナプラグもかなり細いので大きな性能差があるとは思えない。 じゃあ、イリジウムプラグは実際どうなのかと言う訳で、少し乗ってみた。 結果は、 ・始動性が良くなったような気がする。 ・アイドリング時の振動が軽減し、音は静かになったような気がする。 ・1000rpm台のトルクはやせたような気がする。 ・中・高速域のトルク感は変わらないような気がする。 ・中域のトルクの谷が軽減されたような気がする。 という具合。 テストメニューは、 ・切削済純正プラチナプラグ(現在使用中)での加速特性計測 ・切削前イリジウムプラグでの加速特性計測 ・切削済イリジウムプラグでの加速特性計測 とする予定。 (つづく) |