●  20111210 軽トラのクラッチ交換


【走り出してみるが・・・】

 今回の作業が全て終了し、試走してみることに...
ギアをニュートラルにし、エンジンを始動する。
そしてクラッチを踏んでギアをセコンドに入れようとするが、・・・入らない。
最初、シフトリンケージでも間違ったかなと思ったのだが、クラッチディスクを接着していたのを思い出した。
シンクロが合わなかったために入らなかったのだ。

 接着をはがすため、セルモーターのパワーで剥がすことにした。
一旦エンジンを止め、サイドブレーキを引き、ギアをセコンドに入れ、クラッチを踏んだ状態でセルを回した。
しかし、セルが動きを止め、接着をはがすに至らなかった。

 次はもう、エンジンパワーで剥がすしかなさそうだと考え、アクセルのON-OFFを繰り返してみることにした。

 クラッチを踏み、ギアをセコンドに入れたままセルを回す。
セルモーターが苦しそうに5,6回クランクを回すと、車は走り出し、エンジンが始動した。
クラッチディスクとカバーが接着されているため、クラッチを踏んでいてもセルモーターの回り出しと同時に走り出してしまうのだ。
 クラッチを踏んだまま、アクセルペダルを煽ると、車は加速したが、接着は剥がれなかった。
想定外の接着力に驚きを感じたが、すぐに停車しなければいけないポイントに差し掛かった。
エンジンとミッションが直結状態のままで停車するしかない。

 ブレーキを踏んで減速する。
速度計が0kmを指そうとする。エンジンがストールする間際だ。車体がガクガクと震えた。
そしてクランクが停止した瞬間、ガツンと衝撃を感じ、エンジンチェックランプが光った。
まだクラッチペダルを踏んだままであるが、次にキーをスターターの位置まで回すと、車は走り出さなかった。
最後の衝撃のおかげだろう。クラッチディスクは剥がれたようだ。

 瞬間接着剤はもっと少なくするべきであった。
クラッチディスクがずり落ちない程度の最低限の量で接着するべきなのだろうが、なんせ初めての作業なので加減が分からなかった。
2箇所ぐらいで十分だと思う。が、そもそも瞬間接着剤を使わなくとも良かったかもしれない。
接着剤方式でもセンター出しは目視確認であるから、クラッチカバー取り付け時の目視確認でもおおよそのセンターは出ると思う。
次回はそれでやってみることにしよう。その機会は多分ないかも知れないが。

【作業を終えて】

 軽トラとあって機器が軽量なので力もそれほど必要とせず、整備性の良さから工具が入らないなどということも無かった。
安全さえ気を付ければ簡単な作業だ。

【走行インプレッション】

 クラッチが滑りが改善されたのは当然として、スナッチが減少したことが体感上の大きな違いだ。
以前はじわっとアクセルを踏まないと必ず「ボヨヨーン」とスナッチが出たのだが、交換後はラフにON-OFFしてもすぐに収束し、全く気にならない程度となった。
交換前のスナッチの原因はクラッチディスクのダンパースプリングがヘタっていたことで間違いない。

 あとは、駆動力を掛けた時だけだが、騒音とフロアの振動が増えた。
ダンパースプリングの遊びが無くなった事と、スプリングが硬くなったせいかも知れない。
組み付け不良の可能性もあるが、今の所走行に支障は無いので良しとしよう。



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